音楽家 映画

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最近見た、音楽家を題材とした映画を2つご紹介します。

1つはピアノの作曲家、フレデリック・ショパンが主人公の『楽聖 ショパン』。もう1つは作曲家シューマンの妻でピアニストだったクララ・シューマンが主人公の『愛の調べ』です。

楽聖 ショパンの感想

『楽聖 ショパン』の主人公はピアニストで作曲家のフレデリック・ショパンです。有名な曲に、『子犬のワルツ』『別れの曲』『革命のエチュード』などがあります。

2021年に「ショパン国際ピアノコンクール」が行われYouTubeでも配信されたことで、これまで以上に作曲家ショパンの知名度は高まったのではないかと思います。

この映画では、ショパンのピアノの先生がコメディタッチに描かれていたり、困ったときには完璧なタイミングで助っ人が現れたりと、全体的に脚色がかなり入っているのだろうなと感じました。

その分、色々な出来事を描きながらも全体としてのまとまりがある、見やすい作品でした。

印象に残ったのは、パリに出てからショパンを支えたサンドと、幼少期からショパンの側にいたピアノの先生エルスナーの「才能を持つ者」に対する考え方の違いについてです。

映画の中で、サンドは才能のある者は属性と距離を置いて名声を成すべきと考えていた一方、エルスナーはそういう者こそ逆に人々に貢献することが大切だと説いていました。

登場人物のキャラクターはかなりデフォルメされて描かれていたと思うので実際にそれぞれの人物がそのような考えを持っていたのかは分かりませんが、芸術の価値というものについて考えさせられました。

どちらの言うことにも一理あって、世の芸術家の方たちは、それぞれ自分のバランスを見つけながら生きているのだろうと思います。

リストがショパンの親友として描かれていたのも印象的でした。素敵な関係だったのだなと(ただ、あくまで映画上の話なので実際はどうだったかは別なのですが・・・)。

愛の調べの感想

『愛の調べ』の主人公はクララ・シューマンという女性でピアニストでした。彼女の夫は作曲家のロベルト・シューマン。『トロイメライ』で有名な作曲家です。

こちらの映画はできるだけ史実に沿おうとしている姿勢を感じました(ただ、後から調べてみると思ったよりも脚色が含まれていたようです)。

とにかく印象的だったのは、映画の最初から最後まで、クララがロベルトの作曲家としての才能を信じ続けたことです。クララは当時かなり知名度のあるピアニストだったようで、自分が演奏会を開けば簡単にお金が稼げるという趣旨のことを言っていました。

それだけ才能のあるピアニストをして、自分の演奏を披露することよりも、ロベルトの曲を後世に残すことを優先させてしまったということに感動を覚えました。

実際にシューマンの曲は現代においても盛んに演奏されているわけで、クララの見立ては正しかったのでしょう。

芸術家として、妻として、ひたすら夫の才能を信じてそれを広めるために生きたというのはすごいことだと思います。

それから、リストが要所要所で二人を助けていて、よい人だったんだなあと思いました。『楽聖 ショパン』を観た後だったので、なおさらでした。

まとめ

これらの映画を観たきっかけはクラシック音楽をやっている友人に紹介されたことでした。Amazon Prim Videoで観たという話を聞いて、私も入っているので観てみることにしました。

Prim Videoではテレビと違って放送時間を気にしなくてよいのでアニメ作品を観たり、過去に気になっていた映画を観たりしていたのですが、クラシック音楽関係の映画があるという発想がなかったので少々驚きました。

今回観たもの以外では『パガニーニ-愛と狂気のヴァイオリニスト(字幕版)』などがあるので、そちらも観てみたいと思います。

なお、こういった実在の人物を題材とした映画の多くは脚色が加えられており、史実とは反する部分があります。単純にエンタメとして楽しんだり、その人物の人生の大まかなイメージをつかむのに利用するのはよいと思いますが、正確な知識を得るためには伝記などをあたるのがよいでしょう。

私も、映画を観たのをきっかけに、ショパンやクララ・シューマンの伝記を読んでみたいと思うようになりました。

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